再会の時~ビューティフル・デイズ2~(インドネシア) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2016 –

再会の時~ビューティフル・デイズ2~(インドネシア) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2016 –

「再会の時~ビューティフル・デイズ2~ / What’s With Love 2」

★★★★☆

邦題 再会の時~ビューティフル・デイズ2~
英題 What’s With Love 2
製作国 インドネシア
製作年 2016年
監督 リリ・リザ
上映時間 125分

<あらすじ-公式サイトより->

大人になったふたりの恋の行方は?

2002年製作の青春ロマンス映画「ビューティフルデイズ」の続編。14年後、当時高校生だった主人公たちもそれぞれ人生を歩んでいた。結婚を控えたチンタは、女友だちたちと古都ジョグジャカルタを旅行する。その時偶然、NYで暮らすかつての恋人ランガが、母親に会うためにジョグジャカルタを訪れていた…。

日本劇場公開2005年「ビューティフル・デイズ」の続編。
オープニング上映での鑑賞。

↓↓↓ネタバレ注意↓↓↓

まずは「ビューティフル・デイズ」を観ないと


女子高生チンタは、仲良しグループのリーダー的存在。
詩を書くのが得意なチンタは仲間から「校内作詩コンクール」の優勝は今年も決まりだと思われていたが、優勝したのはランガだった。
チンタはランガを意識し次第にひかれていくが、ランガと親しくなればなるほど、それまで仲良く付き合っていた親友たちとの関係が、ギクシャク。
インドネシア語で「愛」と言う意味の名前を持つ少女チンタの恋と友情の悩みを描いた作品。
インドネシアで動員250万人というヒット作となった青春映画。

うんうん。
昔の記憶をグィーッと引っ張ってこないともう思い出せないんだけど、高校生の女子ってこんなんよねー。
あるある、って思いながら観ました。

青春映画の王道って感じの映画だったんだけど、
当時のインドネシア中流家庭ってこんな感じだったのか、とか、ランガの境遇なんかはすごく興味深かったです。
高校生たちは日本と全然変わらない。

で、今回上映されるのは、当時高校生だった主人公たちが時を経て、すっかり大人になっている二人のストーリなんですね。

「ビューティフル・デイズ2」なんです

「ビューティフル・デイズ」で最終的に遠距離恋愛で付き合うことになったチンタとランガだったんですが、14年の間にお別れ…。
みんな大人になっていて、それぞれの生活があるけど、高校の頃の女子友達とは今でも仲良しのチンタ。
そんなチンタは新しい恋人にプロポーズされ、結婚することに。
そこでランガの登場です!

ランガはやっぱり昔のまま癖のある男だし
チンタは気が強いところは変わっていない女で

人はそんなに簡単には変われないし
気付いたときにはもう遅いってこともあるぞ、そこに気付けるかどうかチンタ!
ランガは気付いてるんだけど、詩で伝えるって…あーもうじれったいわ!
二人とももちょっと成長してようよーってちょっと思ったんだけど(笑)

二人がジョグジャカルタを街歩きするシーンはすごくイイです。
人々の生活も垣間見えるし、素晴らしい風景と二人がすごく絵になるので素敵。

たぶん。
リリ・リザ監督が、チンタとランガにずっと恋してて、14年の時を経て撮った作品なんじゃないかな、と勝手に思って、勝手にほっこりしています。
王道のラブストーリーを観たい方はぜひ。

「ビューティフル・デイズ」を観てから「2」を観ると
このシーンあったなぁ~、とか思いながら観られるので、どちらも観たほうがイイです。

昨年上映の「黄金杖秘聞」に出演、ランガ役のニコラス・サプトラさん、
チンタ役のディアン・サストロワルドさん、他俳優さんたち、
リリ・リザ監督、ミラ・レスマナプロデューサーも来福されていて、期間中に観る方はQ&Aもご参加あれ。

邦題の「ビューティフル・デイズ」はどーもピンと来ない

インドネシア語で、チンタ=愛 という意味らしいんです。
チンタ=愛 という主人公の名前を出した原題どおりに「チンタ(愛)に何があった?」のほうが良かったと思うのね…