サピ(フィリピン) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2014 –
- 2014.09.29
- Last Update: 2015.01.15
- Movie 福岡国際映画祭2014
- アジア映画
「サピ / Possession」
★★★☆☆
邦題 | サピ |
---|---|
英題 | Possession |
製作国 | フィリピン |
製作年 | 2013年 |
監督 | ブリヤンテ・メンドーサ |
上映時間 | 102分 |
これは現実か?スーパーリアルな社会派ホラー登場!
冒頭から、ぐいぐい惹きつける。緊迫感あふれるドキュメンタリータッチの映像が、一気にリアル感を高める。陳腐になりかねない悪魔祓いという超常現象を、ニュース報道の世界を通じて描き出す。日常の中に侵入する恐怖が、悪夢のように観客を襲う。返す刀で、メディアの現実もえぐりだす。単なるホラーで終わらせないのがメンドーサ監督の凄さ。
※R18
「サピ / Possession」
テレビ局が舞台。
「悪魔憑きの取材」というストーリーの中、突然不可解で恐ろしい出来事が登場人物のみに次々と起こる。
ホラー要素は詰まってて、あ~!何か来る!と思った瞬間、次の場面では何事もなかったかのようにしていて・・・。
やらせや裏取引、醜悪なマスコミの裏面を描いて、権力という名の悪魔に取り付かれたのは自分たちではないのか、心の内で起きた何かをうまく表現しているなぁと思った。
テレビ局のプロデューサー役のメリル・ソリアーノさん。
劇中も「メリル」という名前で、すごくリアリティがあった。
本当にこんなプロデューサーいそう!っていう感じ。
個人的にはちょっと不完全燃焼の3点(エクソシストみたいな感じだと思って観たからなんだけど・・・)だけど、友人はもう一度観たいと言っていた。
フィリピンの街並みとか、心霊現象を信じる人たちとか、ひとつひとつを観れば興味深い映画だったのかも。
もう一度観る機会は来るのだろうか~。
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