なつやすみの巨匠(日本) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –
- 2015.11.07
- Last Update: 2015.11.08
- Movie 福岡国際映画祭2015
- アジア映画
「なつやすみの巨匠」
邦題 | なつやすみの巨匠 |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 2015年 |
監督 | 中島良 |
上映時間 | 112分 |
少年のひと夏の恋
福岡の離島・能古島に住む10歳の少年シュン(野上天翔)は、夏休みに映画研究部員だった父・和由(博多華丸)から古いビデオカメラをもらう。すっかりカメラに夢中になり親友たちと映画撮影のまねに没頭するシュンの前に、島にやって来たワケありのハーフの美少女オリヴェイラ唯(村重マリア)が現れる。一目ぼれがバレないように、彼女を女優としてスカウトするシュンだったが……。
「なつやすみの巨匠」
舞台は福岡市西区の能古島。
馴染みのある場所が次々と出てくる。
ひと夏の淡い恋物語ではあるけど、
子供たちの成長、いじめ、不法滞在、命の大切さなど、社会問題も盛り込んだ映画だった。
子供たちはみんなとても良かったし、
お父さん(華丸)もお母さん(国生さゆり)もチンピラのボス(リリー・フランキー)もみんな良かった。
海辺や木陰、夕日、神社から見る島など、映像はとても綺麗で、能古島の魅力再発見である。
主人公の少年シュンが恋するユイは、結局ブラジルに行くことになる。
ユイとこじれたまま別れ、フェリーを追いかけるシュン。
泳げないのに泳ごうとして溺れかけ、助けられた後のフェリーを見つめる表情はとっても切ない。
自分の好きなように生きろ。
人と違うことをしろ。
自分が立っとるところが世界の中心や。
その通りです。
子供のときにこういうこと言ってくれる親、素敵です。
個人的に思うところが2点ほど。
もう会うことができない…と思ってるシュンに対して、お母さん同士は携帯で簡単に繋がってて連絡取りあってたり…ちょっと残念かなぁ~。
事故で入院してた青年が2週間くらいで外出許可を得て、上映の準備を一緒に手伝ってるカットがあったんだけど、圧迫骨折をした私からすればあり得なかった。
地元発の自主製作映画ということで、全体的には良かったんだけど、あえて言わせていただくと、伏線の回収がしきれてない部分が結構あった気がした。
これは個人の判断に任せますってことだろうけど、もうちょっと回収してくれもいいかなぁ~と思ったり。
中島監督はこの映画製作中に福岡に魅了され移り住んだんだとか。
また福岡で(じゃなくてもいいけどw)素敵な映画、撮ってくださいね。
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