超人X.(ベトナム) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –

超人X.(ベトナム) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –

「超人X. / Super X.」

★★★★★

邦題 超人X
英題 Super X.
製作国 ベトナム
製作年 2015年
監督 グエン・クアン・ズン
上映時間 81分

<あらすじ-公式サイトより->

彼の職業、悪と戦うスーパーヒーロー!?

ごく普通の青年スンは偶然にスーパーパワーを身につけ、正義のヒーロー超人X.として親友のマネジメントのもと働いていた。実のところスンは自分のブティックを開くのが夢で、母親を養うのに十分なだけの金を稼ぎ、好きな男性歌手への思いを育むことができさえすれば、それで良かった。ヒーローは単なる仕事だ。しかし、裕福なわがまま娘キキの出現で、彼の日常生活は混乱をきたすのだった。果たしてスンの未来は…。

「超人X. / Super X.」

ベトナム発のB級(笑)アクション映画。
ゲイでゴキブリ嫌い、欠点もあるニュータイプのスーパーヒーロー!
面白いだろうなぁ~と思ってはいたが、予想以上に面白い出来。

まず、ヒーローがゲイという発想が斬新だし、それがネタで終わらないところ好感度アップ。
「人は誰でも性別や出自に関係なく超人になり社会貢献できる」というメッセージは、
誰でも、いつでも、誰かのために自信を持って行動できると伝えていて、なんだか真面目~。

アメコミへのリスペクト、オマージュを感じる娯楽作品になっていて、アメコミ好きだったら分かるシーン満載だった。
途中の戦闘シーンでは、中華鍋がキャプテンアメリカの盾になったり(笑)。
最後はお約束のやりたい放題、アベンジャーズよろしくだったのも面白かった。

配役が良い作品だったと思うし、エンドロールで流れる制作風景でもすごく楽しそうなのが伝わってきて、それが十分に観客にも伝わる良作。
お母さんは清水ミチコに似ていた…ご本人はベトナムの歌姫なんだそう。

肩の力を抜いて、笑える映画が観られるのも福岡国際映画祭の柔軟なところかな。


笑顔がステキなグエン・クアン・ズン監督。
丁寧にサインを書いてくれた。萌えました。