その夏に抱かれて(台湾) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –

その夏に抱かれて(台湾) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –

「その夏に抱かれて / (Sex) Appeale」

★★★☆☆

邦題 その夏に抱かれて
英題 (Sex) Appeal
製作国 台湾
製作年 2014年
監督 ワン・ウェイミン
上映時間 107分

<あらすじ-公式サイトより->

実話を元に学内セクハラ事件を描く

バイは音楽家への夢を実現するため、母親の束縛から逃れるように台東の大学に入学する。そこで出会ったムホンは彼女に想いを寄せるが、都会育ちの彼女を前になかなか告白できない。しかし彼女は指導教官であるリーから関係を迫られるのだった…。台湾を代表する俳優で監督も手がけるレオン・ダイがリーを演じ、金馬奨助演男優賞にノミネート。またビビアン・スーが大人の魅力満載で敏腕弁護士をクールに演じる。

「その夏に抱かれて / (Sex) Appeal」

女子大生が教授に犯される。
担任教諭と弁護士に後押しされ、彼女は教授を訴える。

事件に絡む人間が、教授以外はみんな女性。
絡み合う女性の利害、それぞれが抱える心の闇。

法廷劇かと思って観てたけど、現実に向き合う厳しさや強さ、
立場の弱い者が声をあげることの難しさや勇気、そういったことを考えさせられた。

台湾映画、ハッピーな映画ばかり観てたので、やや異色作だと感じた。
邦題はもっとどうにかならなかったのかなぁ…分かりにくい!

台東の夏の風景はとても美しく映像も綺麗。
弁護士役のビビアン・スーは、愛らしさの中に強さを兼ね備えた女性になっていてとても素敵だったし、主演のアンバー・クォの「台北の朝、僕は恋をする」のスージー役とは180度違う役どころ、素晴らしい演技にも見応えあり。