バクマン。/BAKUMAN
「バクマン。/BAKUMAN」
邦題 | バクマン。 |
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製作国 | 日本 |
製作年 | 2015年 |
劇場公開日 | 2015年10月3日 |
脚本・監督 | 大根仁 |
出演 | 佐藤健/神木隆之介/ 小松菜奈/桐谷健太/新井浩文/ 皆川猿時/宮藤官九郎/山田孝之/ リリー・フランキー/染谷将太 |
上映時間 | 120分 |
公式サイト | http://bakuman-movie.com/ |
<あらすじ>
友情!! 努力!!! 勝利!!!!
優れた画力を持ちながら将来の展望もなく毎日を過ごしていた高校生の真城最高(佐藤健)は、漫画原作家を志す高木秋人(神木隆之介)から一緒に漫画家になろうと誘われる。
当初は拒否していたものの声優志望のクラスメート亜豆美保への恋心をきっかけに、最高はプロの漫画家になることを決意。
コンビを組んだ最高と秋人は週刊少年ジャンプ連載を目標に日々奮闘するが……。
「バクマン。/BAKUMAN」
私は漫画が大好きだ。
「りぼん」や「なかよし」よりも「ジャンプ」が好きだった。
学校帰り、毎週火曜の発売日。
近所の駄菓子屋で「ジャンプ」を買い、一目散で帰って読んでいたものだ。
懐かしい。
成人して久しいので、原作漫画「バクマン。」は読んでないんだけど、
この映画「バクマン。」はスポ根映画だ。
文字通り「友情」で「努力」して「勝利」する構図で展開されるストーリーはちょっとむずがゆい気もするけど、それこそが「漫画」なのだ!
ただ真っ直ぐに、サイコーとシュートが夢に向かって真っ向勝負していく。
青春っていいなぁ~とか
ジャンプ編集部ってこんな感じだろうなぁ~とか
まぁ簡単な感想はいろいろあるんだけど、
とにかく、スポ根なのにオシャレなのだ。
サカナクションの音楽、キラキラした空気の画、プロジェクションマッピング、漫画家の脳内での戦いをイメージ映像にしたアクションバトル。
紅一点の小豆のシーンには常に柔らかさがあった。
生々しいペン先の音、鬼気迫る形相で絵を描くシーン、おじさんとのやり取り。
スピード感も爽快感もあって、観ていて飽きない。
そして、大根監督は「スラムダンク」が大好きなのか?と思うくらいのオマージュ。
ハイタッチのシーンから“燃え尽きてあっさり負ける”ラストまで。
絵や漫画を描いている人からしたら、突っ込みどころもあると思うけど、
何かが好きであるということ、情熱そのものの尊さみたいなものが感じられた。
そして感動したのは、冒頭で紹介されるジャンプの歴史や歴代ジャンプ漫画の背表紙が連続して映し出されるシーン。
日本が誇る「漫画」という文化、歴史、そしてそれを作ってきたジャンプや漫画家達に対して感謝、尊敬の念でいっぱいになる。
この映画「バクマン。」は海外のマンガファンにウケるんじゃない?
日本が誇るサブカルチャーをこれほど描き出した映画はそうないんじゃないかと思った。
主演の二人はもちろんだけど、特に山田孝之が演じる編集者が秀逸。
Tシャツにも注目。
そしてエンドロール。
気付いたときの高揚感、ハンパないです!
唯一漫画だけがつまらない日常を忘れさせてくれる大事なアイテムだったあの頃。
ポップカルチャーの黄金期を体験してきた、
何よりも「ジャンプ」を愛読していたかつての少年少女だった大人の皆様、ぜひ。
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