ロスト・ドラゴン(ベトナム) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2016 –

ロスト・ドラゴン(ベトナム) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2016 –

「ロスト・ドラゴン / The Lost Dragon」

★★★☆☆

邦題 ロスト・ドラゴン
英題 The Lost Dragon
製作国 ベトナム
製作年 2015年
監督 クーン・ゴー
上映時間 100分

<あらすじ-公式サイトより->

プリンスを捜せ!地上に降りた最強仙女

平和な天宮、竜帝の宮殿を突然黒魔王が攻撃。その戦いですべての男子の仙神を失っていた。時が経ち竜帝も疲弊し後継者の誕生を待ちわびていた。その竜太子が生まれるはずの大切な玉が、ひょんなことで人間界に落ちてしまった。太子を捜し出すため、ふたりの仙女が現代のベトナムの地に降り立たった…。

ベトナムの旧正月(テト)用 娯楽コメディ

平和な天宮の仙女といえど、仲にはドジッ子もいるんですね。
そのドジッ子が竜太子が生まれるはずの大切な玉を下界に落としたもんだから、さぁ大変。
天宮の3日間は下界では30年らしく、早く探さなきゃ!と、仙女長とドジっ子の二人の仙女が下界で人探し。

仙女長はかなりのクールビューティ、出来る女!って感じなのですが、下界に降りた途端出来ない感じになるんです。
ドジっ子のほうは、下界に降りた途端、潜在能力発揮!
最終的には、ふたりは自分たちなりの幸せを見つけてハッピーエンド。

何も考えなくていい、軽く楽しめる映画。
迷いのない馬鹿馬鹿しさが逆に清々しくて好き!
FIFFの息抜きにピッタリの映画なのでした。

最初のCGすっごいよ!

ここで全予算使っちゃったんじゃない?大丈夫?ってくらいのCG満載です。
悪役のCGは手抜きすぎ、もうちょっと頑張ってwww!

最初は少~しだけ悪い予感がしたんですが、天宮と下界とでのカルチャーギャップあり、ドタバタあり、恋愛ありで娯楽要素がたくさんで面白かったです。
あ。ベトナムのサーカス見てみたいなぁって思いました。

ショートシンポジウム聞きました

超人X」のズン監督が登壇。
ズン監督の最初の仕事は、なんと400ドルの報酬だったそう。
映画を作る時は、1~2年ほど暮らせる収入を確保して撮ったりしてたんだそうです。

「美脚の娘たち」は民間で作った初めての映画で、その音楽を手掛けたそうですが、予算がなかったため、映画音楽自体は無料で請け、サントラを出すことで報酬を得ることが出来た!
その報酬は今までで最高の報酬になったんですねー、とズン監督ニヤニヤしてたのが面白かったです。

現在、ベトナム映画界には海外の資本(主に中国・韓国)が入ってきていて、マージンが高すぎたりと色々問題があって、映画業界も大変な時に入っているそう。
映画人を守るための仕組みづくりとかに尽力していくとのことでした。