「狼が羊に恋をするとき / Red Amnesia」
邦題 | 狼が羊に恋をするとき |
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原題 | 南方小羊牧場 |
製作国 | 台湾 |
製作年 | 2012年 |
監督 | ホウ・チーラン |
上映時間 | 85分 |
<あらすじ>
遊びゴコロ満載の映像が新鮮な、台湾発ロマンティック・コメディ。
永遠の愛を誓ったガールフレンドが突然姿を消して意気消沈したタン(クー・チェンドン)は、彼女の姿を追い求めるうち、なぜか予備校が集中したエリアにある学習塾相手のコピーショップで働くことに。試験用紙を延々と印刷する退屈な日々を過ごすうち、あるテスト用紙に必ず羊のイラストが描かれていることに気づく。イラストレーターを目指す塾のスタッフ、小羊(ジエン・マンシュー)が描いていたのだ。勉強に必死な学生たちは、小羊が描く羊に気づきもしなかった。ある日、タンは、その羊の隣に狼のラストを描き加えてコピーする。すると物事は思いもよらない方向へ進み出し……。
「狼が羊に恋をするとき / 南方小羊牧場」
台北の雑多な街並みに合わせて、予備校外に集う人々の生活を追い、主人公ふたりの話をシンクロさせていて、うまい。
オーソドックスな青春映画、というわけではないコミカルさが漫画っぽい感じもある。
最後の最後にちょっとした仕掛人がいるのも(笑)。
主人公タンが家を追い出されるところから、
これはタンの夢なんじゃない?という感じすらある。
シュールな現実からの逃避が現実になる、みたいな、
大好きな絵本作家モーリス・センダックの「かいじゅうたちのいるところ」を思い出した。
主人公ふたりはもちろん、登場人物の誰もかれも個性的だけど、
みんな夢を持ってそれを叶えようとしている人たちばかり。
そんな台北の人たちが巻き起こす最後のシーン。
ほのぼの。
映像に遊び心があって、コマ撮りやアニメーションの使い方も凝っているし、もう可愛らしくてチャーミング。
台湾映画のラブコメって本当に可愛くて嫌味がない。
小さな幸せがいっぱい詰まってて、ホウ・チーラン監督のセンスにすっかり魅了されること間違いなし!
また台湾に行きたくなった~!