未熟なざくろ(イラン) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –

未熟なざくろ(イラン) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –

「未熟なざくろ / Unripe Pomegranates」

★★★★★

邦題 未熟なざくろ
英題 Unripe Pomegranates
製作国 イラン
製作年 2014年
監督 マジドレザ・モスタファウィ
上映時間 80分

<あらすじ-公式サイトより->

小さな幸せに陰を落とす残酷な現実

エンシとザビはテヘラン郊外に住む夫婦で、将来性のない仕事に就ついている。妻のエンシはアルツハイマーに苦しむ老女の世話を、夫のザビは高層ビル建設の溶接工として働いていた。若い夫婦はそんな安定しない暮らしにも関わらず、子どもも生まれてくる予定で幸せな日々を送っていた。しかし現実の運命は残酷で、彼らの思い通りにいかない…。監督デビュー作となる本作はモスクワやサンパウロの映画祭で好評を博した。

「未熟なざくろ / Unripe Pomegranates」

8年連れ添って子供を授からない事に悩みながらも、慎ましやかに、お互いを尊重しあいながら暮らす若い夫婦。
仕事が終わるとバス停で待ち合わせて一緒に帰る。
決して豊かではないけれど、幸せな日々。

そんなある日、工事現場での事故で昏睡状態になってしまう夫。
そして、エンシが世話をしている老女もついに施設に送られることになってしまう。

突然訪れる不幸に絶望するエンシだったが、
現実を受け入れ、かすかな希望を見出し、自立していく。

最後の線路を歩くシーンは、
運命の過酷さに立ち向かい、生きることの尊厳、優しさ、バイタリティーを感じた。

ヒロインのエンシの声がとても素敵だし、映像が素晴らしく、魅了される。
ダウン症の子にもらう白い羽、世話をしている老女からもらう赤ちゃんの靴下など、細かな描写もステキ。
やはり、イラン映画にハズレなし。


主演女優のアンナ・ネーマティさん、マジドレザ・モスタファウィ監督。
アンナさん、すごくすごく美しい!
キャリア20年で、この映画は自分にとってもすごく印象に残る映画になったとのこと。