蒼ざめた時刻(タイ) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –

蒼ざめた時刻(タイ) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2015 –

「蒼ざめた時刻 / The Blue Hour」

★★★★★

邦題 蒼ざめた時刻
英題 The Blue Hour
製作国 タイ
製作年 2015年
監督 アヌチャー・ブンヤワッタナ
上映時間 96分

<あらすじ-公式サイトより->

現実と幻想のはざまで彷徨う魂の行方

ゲイであるタムは孤独だった。学校ではいつもいじめに遭い、家族からも疎んじられ居場所がない。ある日、インターネットで知り合ったファムという謎の少年と朽ち果てた豪邸で会うことになった。二人の関係が親密になるにつれ、タムの心の中の闇が芽吹いてくる…。シャープな映像美で、あいまいな時のはざまを揺れ動く少年の魂を描くホラータッチの青春映画。短編映画で注目されていた監督の長編劇映画第1作である。

「蒼ざめた時刻 / The Blue Hour」

映像と音にビクつく96分。
アート(映像美に圧倒される)であり、ホラー(アジアの嫌~な感じの不気味感)であり…
観終わったあとの不思議な感覚。

夢か現か幻か…観る人によってさまざまな解釈が出来るこの作品。
タイでは、昼でもない、夜でもない、この束の間の短い時間を「ブルーアワー」と言うのだそう。

その束の間の時間(=思春期)は、それまで経験したことのなかった激しい情緒を経験し、本人もそれをうまく理解できずに振り回されてしまう。
身体的な変化にとまどうとか、依存と自立の間で揺れるとか。
タムとお母さんが対峙する場面のお母さんの無表情がもう怖い。
どこまでも深く、複雑なブルー。

プールのカットもごみ収集所のカットも記憶に残っているけど、主人公タムが澄み切った青空の下、塀の上を歩くシーンがきれいで目を見開いてしまった。

アヌチャー・ブンヤワッタナ監督も色を意識して作ったのだそう。
またこの作品が7日間で制作されたということも驚き。
今年の作品でもう一度観たい、と思った作品!!
(スケジュールの都合上、見られなかったので再上映求む…)

アヌチャー・ブンヤワッタナ監督とプロデューサーのドーンサロン・ゴーウィワニチャさん。
男性なのだけど、身のこなしが優美で魅了されてしまったよ!
タイの映画好きだから、もっと上映して欲しい。