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再会の時~ビューティフル・デイズ2~(インドネシア) – アジアフォーカス福岡国際映画祭2016 –

「再会の時~ビューティフル・デイズ2~ / What’s With Love 2」

★★★★☆

邦題 再会の時~ビューティフル・デイズ2~
英題 What’s With Love 2
製作国 インドネシア
製作年 2016年
監督 リリ・リザ
上映時間 125分

<あらすじ-公式サイトより->

大人になったふたりの恋の行方は?

2002年製作の青春ロマンス映画「ビューティフルデイズ」の続編。14年後、当時高校生だった主人公たちもそれぞれ人生を歩んでいた。結婚を控えたチンタは、女友だちたちと古都ジョグジャカルタを旅行する。その時偶然、NYで暮らすかつての恋人ランガが、母親に会うためにジョグジャカルタを訪れていた…。

日本劇場公開2005年「ビューティフル・デイズ」の続編。
オープニング上映での鑑賞。

↓↓↓ネタバレ注意↓↓↓

まずは「ビューティフル・デイズ」を観ないと


女子高生チンタは、仲良しグループのリーダー的存在。
詩を書くのが得意なチンタは仲間から「校内作詩コンクール」の優勝は今年も決まりだと思われていたが、優勝したのはランガだった。
チンタはランガを意識し次第にひかれていくが、ランガと親しくなればなるほど、それまで仲良く付き合っていた親友たちとの関係が、ギクシャク。
インドネシア語で「愛」と言う意味の名前を持つ少女チンタの恋と友情の悩みを描いた作品。
インドネシアで動員250万人というヒット作となった青春映画。

うんうん。
昔の記憶をグィーッと引っ張ってこないともう思い出せないんだけど、高校生の女子ってこんなんよねー。
あるある、って思いながら観ました。

青春映画の王道って感じの映画だったんだけど、
当時のインドネシア中流家庭ってこんな感じだったのか、とか、ランガの境遇なんかはすごく興味深かったです。
高校生たちは日本と全然変わらない。

で、今回上映されるのは、当時高校生だった主人公たちが時を経て、すっかり大人になっている二人のストーリなんですね。

「ビューティフル・デイズ2」なんです

「ビューティフル・デイズ」で最終的に遠距離恋愛で付き合うことになったチンタとランガだったんですが、14年の間にお別れ…。
みんな大人になっていて、それぞれの生活があるけど、高校の頃の女子友達とは今でも仲良しのチンタ。
そんなチンタは新しい恋人にプロポーズされ、結婚することに。
そこでランガの登場です!

ランガはやっぱり昔のまま癖のある男だし
チンタは気が強いところは変わっていない女で

人はそんなに簡単には変われないし
気付いたときにはもう遅いってこともあるぞ、そこに気付けるかどうかチンタ!
ランガは気付いてるんだけど、詩で伝えるって…あーもうじれったいわ!
二人とももちょっと成長してようよーってちょっと思ったんだけど(笑)

二人がジョグジャカルタを街歩きするシーンはすごくイイです。
人々の生活も垣間見えるし、素晴らしい風景と二人がすごく絵になるので素敵。

たぶん。
リリ・リザ監督が、チンタとランガにずっと恋してて、14年の時を経て撮った作品なんじゃないかな、と勝手に思って、勝手にほっこりしています。
王道のラブストーリーを観たい方はぜひ。

「ビューティフル・デイズ」を観てから「2」を観ると
このシーンあったなぁ~、とか思いながら観られるので、どちらも観たほうがイイです。

昨年上映の「黄金杖秘聞」に出演、ランガ役のニコラス・サプトラさん、
チンタ役のディアン・サストロワルドさん、他俳優さんたち、
リリ・リザ監督、ミラ・レスマナプロデューサーも来福されていて、期間中に観る方はQ&Aもご参加あれ。

邦題の「ビューティフル・デイズ」はどーもピンと来ない

インドネシア語で、チンタ=愛 という意味らしいんです。
チンタ=愛 という主人公の名前を出した原題どおりに「チンタ(愛)に何があった?」のほうが良かったと思うのね…

さが松り@唐津

私の大好きな「おそ松さん」と佐賀県がコラボするというではありませんか~。
どういう経緯で始まったかというと、佐賀の唐津には100万本の松があるYO!
「松」つながりでいっちょお願いしますよーという感じで始まったこのコラボ、
名付けて「さが松り」(2016年7月25日~8月28日まで)!

佐賀県×おそ松さん「さが松り~佐賀も最高!!!!!!~」

ドーン!!!!!!

まずはスタンプラリーの台紙をゲット

さが松り」では、唐津市内の名所に設置された6つ子イラストのパネルを巡る2つのコースがあり、スタンプラリーで各所をめぐります。
スタンプラリーの台紙(無料)は、観光案内所かさが松マートでゲットだぜ!

唐津城下町コース

6か所ポイントがあります。

  1. 唐津駅観光案内所
  2. ふるさと会館アルピノ
  3. さが松マート
  4. 旧唐津銀行
  5. バスセンター
  6. 唐津城

虹の松原コース

3か所ポイントがあります。

  1. 虹の松原ホテル
  2. からつバーガー
  3. 麻生本家

スタンプは「松」マークなのが可愛い!
コラボメニューなんかもあって楽しいです。

シャトルバス「カラツ A GO GO」

2つのコースをめぐるのに活躍するのがこのラッピングバス。
カラツ A GO GO」です。
昭和バス、やるな!

シャトルバスは全区間一律200円で乗車できます。
唐津駅から唐津城、虹ノ松原方面はちょっと距離があるので、バスか車で行ったほうがいいですが、その他は唐津駅から徒歩で行ける範囲にポイントがあって回りやすいです。

スポット1:唐津駅観光案内所

唐津駅の改札を出たら「唐津駅観光案内所」があり「おそ松」「カラ松」に遭遇。
おそ松兄さん、唐津くんち5番山の鯛をバックに火消し装束が似合ってる!
カラ松、松くわえとるけど…あご強いな(笑)

十四松トド松もいました。

スポット2:ふるさと会館アルピノ

唐津駅を出て徒歩3分ほどの距離にある「ふるさと会館アルピノ」は
唐津のお土産や特産品が売ってたり、レストランもあり、イベント会場などもある会館です。
ここでは、ライジング唐津焼を作ってるチョロ松を発見です。

スポット3:さが松マート

ふるさと会館アルピノから歩いて5分ほど。
商店街の中にある「さが松マート」。
ここは限定グッズの販売やイラストの展示などがあって、整理券が配られるほどの人気スポット。
呼子のイカの着ぐるみをきた一松…可愛いな。

イラスト展示

「さが松り」用に描きおろされたイラストの展示。
兄松たちを撮り忘れ…弟松のみ。
一松は呼子のイカ、十四松は佐用姫、トド松は佐賀牛。

さが松りグッズ

地元の名産品と「おそ松さん」がコラボしております。
おそ「松葉サイダー」…松汁が入っているらしいです。
イケメンになれるかも。

描きおろしイラストTシャツ、クリアファイル、ポストカード、キーホルダー、マスキングテープなど。
Tシャツはもちろん、おそ松だよ・・・だっておそ松推しなので。
松型の箸置きは売切れていて、別のところで見つけた箸置きを買いました。

有田焼のコラボ豆皿。
1枚1500円、私の財布が泣いている

記念撮影できる6つ子パネル

「さが松マート」の奥には、松野家の居間に6つ子のパネルが設置されていて、記念写真を撮ることができますよー。

スポット4:旧唐津銀行

唐津にこんな素晴らしい建造物があったとは!
個人的に、一押しスポットです!




なんと東京駅を設計した辰野金吾が監修した「旧唐津銀行」。
辰野金吾は唐津出身だったんです・・・知らなかった。
福岡にも辰野金吾氏が設計した建築物、あるんですよ。
福岡市文学館・赤瓦文化会館です。

このスポットにいるのが佐用(さよ)姫に扮する十四松です。
元気いっぱいで悲恋なんかしそうにない感じがイイね!

悲恋で石になってしまったという佐用姫。
昔見たことのなる博多人形の佐用姫は絶世の美女という感じだったのですが

鏡山にいる佐用姫はちょっと怖いです。
石になっちゃったから表情もすごく石っぽいっていうか。
もっと美人に作ってあげて!

スポット5:バスセンター

旧唐津銀行から徒歩5分ほどの場所にあるバスセンター。
ここにはトッティがいます。
この格好はアリなのか・・・

スポット6:唐津城

ここからは車での移動です。
唐津城には6つ子が隠れているらしいので要注意ですな~。

唐津城に着いた頃はもうむちゃくちゃ暑いです。

唐津城の天守閣の地下のスペースが無料で解放されていて、描きおろしイラストの6つ子のパネルも勢ぞろい!
記念に一枚~。

日本三大松原の「虹の松原」

お腹も空いたので、虹ノ松原コースへ!
唐津城から見える美しい松林。日本三大松原のひとつ「虹の松原」。
小さい頃、よく遊んだなぁ・・・写真もあるんですが、後ろに広がる松林が綺麗で。
夏休みの宿題の絵、描いたな。

スポット1:虹の松原ホテル

国民宿舎虹ノ松原ホテルには、十四松とトド松。

ここで大好きな手ぬぐいをゲット!
唐津城と松柄の注染「唐津の手ぬぐい」。
安田染工場は、唐津くんちののぼりを作っている地元の染工場なんですよ、とホテルの方。

スポット2:からつバーガー

虹ノ松原へ来たら絶対に食べちゃうご当地バーガー「からつバーガー」。
コラボしているのはカラ松
肉に肉を重ねた「から松バーガー」!
ちょっとピリ辛うまうまでした♪

スポット3:麻生本家

最後のスポットは松原おこしの麻生本家
玄関には6つ子イラストが。
麻生本家スタッフさんのお友達が描いてくれたんだそうです。素晴らしい。

おそ松の衣装が展示してあります。
唐津くんちの火消装束やっぱりかっこいいな~。
エンヤー、エンヤー。今年は久しぶりに見に行こうかなぁ。

スタンプを全部集めました

スタンプを全部集めると、認定証がもらえて、限定ポスターももらえちゃいます。
認定証はシールになってます。

感想

ま、とにかく暑かった…んですが。
さが松り」は、おそ松さんのコンテンツの力をちょいとお借りして、観光名所やグルメなどを紹介する素晴らしい地方創生イベントでした。
佐賀の魅力を知ってもらおう、佐賀を好きになってもらおう!と、佐賀・唐津の魅力に気付けるようになっていたんです。
唐津以外にも見どころはいっぱいあるんですけども、佐賀を知ってもらうという突破口としては、このこじんまり感が良かったですね!

sachigra的 佐賀のおすすめスポット

七ツ釜

国の天然記念物にも指定されている七ツ釜です。
イカ丸という船に乗って行くんですが、海に浮かぶ洞窟という感じで絶景です。
呼子なので、イカを食べるといいですね!

いろは島の棚田

伊万里湾に点在する無数の島棚田が見える絶景スポット。
6月くらいに行くと稲も育っていて緑が綺麗に映えて絶景なんです。
いろは島国民宿舎の温泉は美肌の湯なので、浸かって帰るとなおGOODです。

えー、ワタクシ、母の実家が佐賀県の唐津なんです。
だから「唐津」は身近な存在で、身近すぎてスルーしちゃってる的な、
うーん、福岡で言えば、福岡に住んでるのに山笠見に行かない的な、なんだかそんな存在なんですよね。

福岡からも近いし、また遊びに行きたいなと想わせてくれた、今回の「さが松り」。
ありがとう!

赤塚不二夫のビチュツ展@福岡パルコ

赤塚不二夫生誕80周年企画「赤塚不二夫のビチュツ展」が九州に初登場~。
ということで、福岡パルコに行ってきたのだー。

「ひみつのアッコちゃん」「天才バカボン」「おそ松くん」をこの世に送りだした漫画界の巨星・赤塚不二夫。
参加アーティストの豪華な面々による赤塚不二夫トリビュート展示に、激レアな懐かしのグッズが並んだ展示会場は、赤塚ワールド一色!

グッズは、今でも欲しくなるようなものばかりだったし
最後のエリアでお仏壇に赤塚ワールドを再現しているのも、らしくて良かった。
朝倉世界一の漫画はほのぼのしててすごく素敵で、
ロイ・リキテンシュタイン風おそ松くん(Don’t worry,Osomatsu)は、スージー甘金の1983年の作品で最高でした(笑)。

赤塚作品のパロディーやオマージュ作品は、参加アーティスト(赤塚藤雄、赤塚りえ子、朝倉世界一、五木田智央、白川東一、スージー甘金、祖父江慎、田名網敬一、パラモデル、村上隆)の名前を見ると、やはりその人の個性が出ていて面白かったし、赤塚不二夫の漫画作品は、漫画の枠を超えて現代美術作品になっているのだと改めて感じました。
※一部こちらのサイトで見られます

展示は、2016年7月29日(金)~8月21日(日)までで今日で終わっちゃたんですが、グッズに囲まれたワタクシ、赤塚不二夫ワールドの余韻はまだ続く!

奇譚クラブ10周年展 in 福岡パルコ

どれが出るかはお楽しみ!
フチ子さんでおなじみ、ガチャガチャメーカーの奇譚クラブ設立10周年を記念する展覧会
奇譚クラブ10周年展 in 福岡パルコ」に行ってきました。

入場料は500円。
可愛すぎる入場チケットに限定ステッカーがついてきます。

入口からフチ子さんに出迎えられます。
記念撮影もできます。

フチ子ちゃん、超絶可愛いよ!

”コップのフチに舞い降りた天使” コップのフチ子さんをはじめ、奇譚クラブが10年間に発売してきた全てのガチャガチャ商品・総数2,900アイテムが展示されていて、大興奮!

コップのフチ子さん。
パンツ見えてんよ!w

伝染するんです。

ゴルゴ13シリーズ。
渋いっ!狙われてる感ハンパない!

ストリートファイターたちも

中国の至宝、そしてテルマエロマエ。

楳図先生もダチョウ倶楽部も奇譚クラブの手にかかればこの通り!

鳥獣戯画だって座っちゃう。

私の大好きな六つ子たちだってこんな感じに、おそ松さん。

整列コアラにグラビアに初挑戦のたぬきの置物(笑)
ちょっと欲しい。

そして、ガチャガチャとは思えないクオリティの南極&サバンナの展示。

コップのフチ子さん部屋に

マンガ家・タナカカツキ氏の原画も


目の付け所が奇譚クラブ
どれもハイクオリティで、全部集めたくなる~。

最後のエリアは、限定ガチャも満載なガチャガチャブース。
良い大人がガチャガチャ回しまくってるー。
そんな私も3000円くらい使ったぞ!
出した後のカプセルは、フチ子さんBOXへ。

ガチャガチャでゲットした「スマホのお布団」「おそ松さん」。


展示は、2016年6月24日(金)から7月10日(日)まで。
楽しい展示をありがとう、これからも楽しい作品待ってます、奇譚クラブ

おそ松さん第一クールオープニング絵

おそ松さん 第一クールのオープニング大好きです。
浅野直之さんのデザイン素敵すぎて毎回食い入るように観ておりました~。
どの部分を切り取っても素敵なんですが、
一番好きなところをトールペイントで描いてみましたよ、と。

まず下絵はコレ。
映像は流れているので、切り貼りして下絵を作りました。

木の板にベースの色を塗ります。

下絵を木の板に写します。

そこからはひたすら色を塗っていくのみ!

完成!
どこに飾ろうかなぁ~。
トールペイントってなかなか楽しい 😉

スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース@博多座

4月18日(月)「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」に行ってきました。
世界的な人気漫画「ONE PIECE」と日本固有の伝統芸能である歌舞伎のコラボレーション!!
スーパー歌舞伎がすごく久しぶりだったのと
リニューアルしたばかりの博多座ということで、大興奮の舞台でした。

「ONE PIECE」キャラクターのぼりが出迎えてくれる、博多座の入口からもうテンション上がります。

博多座に入った後も、階段部分にのぼりが立てられていて、麦わらの一味の歌舞伎衣装に萌えながら席へ向かうことが可能となっております。

4月14日(木)に熊本地震が発生し、福岡もけっこう揺れたんですねー。
この公演を続けるかどうか随分悩まれたそうなのですが、こういうときだからこそ、と市川猿之助さん直筆のメッセージが飾ってありました。

「TETOTE」は、ワンピース歌舞伎のために作られたテーマソングなんですが
作ったのは<ゆず>の北川悠仁さんです。
今回のスーパー歌舞伎にぴったりの雰囲気と歌詞で盛り上がりました。

パンフレットは1,800円
キレイな写真がたくさんで読み応えがあるのでオススメです。
今回演じられるストーリーは「頂上戦争編(コミックス51~60巻)」なのですが、パンフレットにはワンピースのあらすじも書いてあるので、話を知らない人でも大丈夫です。


公演前の舞台ではルフィがお出迎えしてくれています。
2階席なので遠いけど、テンション上がるー!

ドン!!
海賊王に俺はなる!

上演時間はこんな感じです。
歌舞伎役者さん、なかなかハードですね…。

<夜の部:4月18日(月)は夜公演のみ>
第1幕 16:30-17:35
休憩 30分間
第2幕 18:05-19:15
休憩 25分間
第3幕 19:40-21:10

第1幕

1幕目は、シャボンティ諸島の奴隷市場のシーンから。
ルフィが天竜人を殴ったことで、麦わらの一味は海軍バーソロミュー・くまに世界各地にバラバラに吹き飛ばされます。
ルフィは女だけの島へ飛ばされ、そこで兄エースが捕らわれたことを知り助けに行く、というところまで。

1幕目から泣きましたよ・・・。
麦わらの一味の名乗りのシーンは
ナミ(市川春猿)の言い回しがすごくて「お、おぉ..ぅ」ってなりました。
セリフは現代なんですが、言い回しが歌舞伎風っていうか(笑)すごく良かったです。
ぬいぐるみチョッパーが突然人型になって笑ってしまったのですが
こういう笑いを取り入れているところも新しいですよね。

麦わらの一味、それぞれの立ち合いもあって、身震いしました。
すごくカッコよかった。

市川猿之助は、ルフィ、ハンコック、赤髪シャンクスの3役をやっているんです。
1幕目では、ルフィーとハンコックが入れ替わり立ち代わりするシーンがあり、そこは早着替えになってまして、なるほど、こういうところに歌舞伎を取り入れてるんだなぁと感心したりしました。
ハンコックのときは、見下しすぎて見上げてるポーズも漏れなくキメてくれた猿之助、さすがです。

ルフィの手が伸びるゴムゴムの演出がもう萌えですよ。
6人の黒子の腕を使った超アナログなんです。
テレビで紹介されているのを見てたときは、ちょっとショボかわいい感じ?とか思ってたんですけど、実際見ていると、なかなかの迫力で感動です。

引幕もワンピース仕様です。

1幕目休憩

1幕目あとの休憩は30分間あるので、お弁当で腹ごしらえですね。
買うのはもちろん「麦わらの一味 海賊弁当」でしょう!

ワンピースと言えば「肉!肉!肉!」ですよねー。
肉はあんまり入ってなかった…
けど、のりで表現されている麦わらの一味海賊旗が素敵です。

第2幕

2幕目は、インペルダウンの牢獄シーンから、ニューカマーランド、船着場まで。
2幕目の熱量すごかったですねー。
ものすごく盛り上がりました。

ボン・クレー、最高でした。
「麦ちゃん!」www

見た目だけじゃない!
声も演技も完璧に「ボン・クレー」そのもの。

いつか再び 咲かせてみせよう オカマ道(ウェイ)

ここ、飛び六法でした(たぶん)。
義経千本桜の鳥居前で、狐忠信が足を踏み鳴らしながら花道を引っ込んでいくアレです。
勇ましかったです。

まさか、ボンクレーを演じている人と、ゾロ、スクアードを演じている人が同じ人だとはね…ビックリですよ。
確実に、歌舞伎の歴史にボン・クレーの名を刻みましたね。

ニューカマーランドのイワンコフも怪演でした。ハイレグ似合ってた…。
ニューカマーランドのシーンは衣装自体もカラフルなんですけど、そこの空気自体がすごくカラフルなものになってまして和みました。

ルフィが死にそうな感じになったりするシーンでは、ちゃんと死装束の格好になってたりして細かい設定が素敵でしたね。
それをイワンコフが助けるんですけどね。

2幕目の見どころは、滝での立ち廻りです。
イナズマ(中村隼人)とボン・クレー(坂東巳之助)が滝での立ち廻りをやるんですが、この水の量が10トンとからしくて、ものすごい迫力でした。
装置も5段くらいになってて、上から下に飛び降りたり、とにかく滝行かというくらいの水の量に驚き、これがスーパー歌舞伎なんだとうなりました。
実際、1階の5列目くらいまで方にはレインコートが支給されていました。

2幕目最後の見どころは、ジンベエに引っ張られて向かう、斜め宙乗り
サーフボードを履いてあの体勢で、1階から3階まで宙乗りしていくんですね。
猿之助さんの身体能力すごいです!

この宙乗りのときにテーマソング「TETOTE」が流れます。
私、2階席だったんですけど、猿之助さんが「立て立てー!」みたいな感じであおってくるので、立ち上がってピョンピョン飛びました。
歌舞伎なのに、コンサート会場でライブを聞いてるような感じで、ルフィにめっちゃ手を振りましたよ。
あれ、絶対目が合いましたね(と思ってるのは自分だけ)。

2幕目休憩

2幕目後の休憩は25分。
4月14日(木)の熊本地震をうけて、キャストの皆様が募金活動をされました。
原作の尾田栄一郎は熊本出身なんですね。
16日の市川猿之助の口上はこちらから

ルフィ(市川猿之助)、イナズマ(中村隼人)、 クロコダイル(市川猿三郎)、ナミ(市川春猿)、他にもたくさんのキャストが客席を回って募金を呼び掛けていらっしゃいました。
公演でお疲れの中、自分の知名度を生かして、誰かの為に自分の時間(この場合、キャストの休憩時間)を削って先頭に立って募金活動をする姿には純粋に感動しました。

3幕が始まる数分前まで、一人一人に丁寧に応え、握手まで。
不謹慎かもしれないけど、歌舞伎役者をこんなに間近で見ることが出来るなんて、なおかつ募金も出来るなんて、募金する側としても嬉しいものです。

クロコダイル(市川猿三郎)が「こういうときだからこそ、手と手を合わせて頑張りましょう!」と言いながら、左手のフックを差し出してきて、そのフックがボヨンとしてたのには笑ってしまったんですけど、なんだかとっても素敵でしたね。

それから、ニューカマーランドのニューカマーチーコ役、市川猿紫さん。
ちゃぁんと熊本まで届けるわよぉ~!任せといてぇ~!」って、独特のオカマテンションが見事すぎて…。
客席だけじゃなく、売店エリア、休憩エリア、カフェにまで入っていって募金活動されてまして、写真にも快く応じてくれて、まじファンになったとですよー。

猿紫さん本当に輝いてました!
女子力高けー!

もう普通に好きー!
ありがとうございますー!

千秋楽で発表で、11日間(17公演)で集まった義援金の総額が22,870,539円となったとのこと!
10日余りで2000万円!?
スーパー歌舞伎のスケールの大きさと相まって、募金の規模も超ド級じゃないです?
キャストの皆様のお気持ちは、会場に来られなかった方、そして被災地にきっと届いたことでしょう。

第3幕

3幕目は、海軍本部マリンフォード広場から。
海軍vs海賊 の頂上戦争。

ここはほとんど戦闘シーン。
何と言っても、白ひげ(市川右近)の存在感です。
聞き取りやすいし、立ち廻りは歌舞伎そのもので、対決シーンはまさに弁慶
素晴らしいの一言に尽きます。

赤髪シャンクス(市川猿之助)が出てくるんだけど、ワンピースって登場人物が多すぎて、混乱しました!
ちょっとこのモブキャラ誰やったっけ・・・みたいな。
シャンクスは全然モブキャラじゃないけど、とにかく認識するまでえらい時間かかったー。
だって最後しか出てこないし。ポッと出の新人みたいな…(笑)。

最後は、すごい再現率のサニー号に乗った麦わらの一味が、また新たな出発をするという演出で締められました。

感想

  • ルフィはもちろん、ルフィ以外のキャラクターがすごく生きていた
  • 歌舞伎は古典芸能ではなく、進化し続ける大衆娯楽、エンターテインメントでありアトラクションなんだ
  • アナログとデジタルの融合。プロジェクションマッピングすごい。
  • 衣裳の素晴らしさ。フランキーの腕はクッションみたいだったけど、発想力すごい
  • 本水、本火、ワイヤーアクション、人間の身体能力の素晴らしさを再確認できる
  • ニューカマーランドの完璧な造形とおかま独特のテンションの高さは、やはり男だけで演じる歌舞伎ならではの面白さ。昭和の大スターイヤミもシェー!を連発するほどの奇跡が起こった。
  • どえらい仕掛けを次々とライブでやってのける歌舞伎のカラフルさに魅了される
  • ワンピースの熱は歌舞伎の熱と重なる
  • 「自由」「仲間」というワンピースのキーワードが、澤瀉屋一門にそのまま当てはまる。
  • 歌舞伎の懐は深い。新しいものを取り入れて進化していく、これこそが歌舞伎。

漫画で慣れていたワンピースの世界が、歌舞伎と合わさることで見事に新しいものになってるんです。漫画を歌舞伎にするということには賛否両論あったでしょうけど、これ相当頑張ったと思います!
楽しまなければ損でしょう。 

舞台が終わってからエンドロールが流れるんですけども、引幕にプロジェクションマッピングが出るようになってます。
博多座リニューアルの真骨頂ですね。

観覧の土産

注染手ぬぐい、ピンバッヂ、アイマスク。

アイマスクは福岡限定で、裏側が「にわかせんぺい」になっとります。
缶バッチは2つ買って、これランダムなんですけど「レア」が出て、テンション上がりました。

バウムクーヘン。素敵パッケージ。

スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース

めーっちゃ楽しかった!

10月22日から、シネマ歌舞伎で上映されるそうですし、再演も決定したそうです。
また観に行こうかな!

PSYCHO-PASS サイコパス原画展@博多阪急

アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス原画展」に行ってきました。
会期は、2016年3月29日(火)~4月7日(木)。

PSYCHO-PASS サイコパス」観たことないんですけど、とにかく行ってみたんです。
面白そうだったから。
※「PSYCHO-PASS サイコパス」全部観ました(2016.12月現在)。

まず入口はこんな感じです。
ただならぬ雰囲気が漂っています。

お勧めされるがままに
特典付き入場券(キャラ缶バッジ付き1000円)を買い、
またまたお勧めされるがままにボイスガイド(600円)をレンタル。

ボイスガイドは「PSYCHO-PASS サイコパス」の作品紹介や、原画展の見どころ、キャラデザに関する説明なんかも聴けて、詳しくない人でも分かるようになっているのでお勧めです。
ガイドの声は、主人公の狡噛慎也なんです。
狡噛慎也が好きな方、声優の関さんが好きな方は、耳テロされて一石二鳥です。

さすが原画展、原画の嵐です。
イラスト原画や設定資料など300点以上が展示されてました。

原画はすべて鉛筆で描いてあるんですね。
日本の2Dアニメーションの絵コンテや原画がデジタルに移行できないのは「業務委託しているから」。
ほとんどの演出家や原画家はフリーランスで業務委託という働き方なので、アニメーションスタジオ側がデジタル環境を整える必要がない、ということらしいです。

最低でもPCがあり、Photoshopやアニメーション用のツールがあればデジタルいけると思いますけど、スタジオ側がデジタル環境を整えていない場合は、それも無意味=紙とペンこそが共通ツール、ってことみたいです。

デジタル化が主流になった現在でも鉛筆やペンで描くということ、
そこに人間味があってすごくいいなぁと思って観てたんですが、
まさかそこに日本の特殊な事情があるとは目から鱗でした。

原画はもちろん素晴らしかったんですが、設定資料がとても興味深かった
キャラの角度、塗りの指示など、ささっとだけど実に細かく書いてあり、アニメを作るということに情熱を持った人たちが作るものはなんて美しいのだろうと一人で感動しました。

PSYCHO-PASS サイコパス」は、人々の精神が数値化される近未来で、自らの正義を問いながら奮闘する警察官たちの姿を追ったアニメなんですけども、その警官たちが使う銃みたいなのがありまして「ドミネーター」と言うんです。
その「ドミネーター」をCerevoという会社が開発したそうで、設計図と実物が展示してありました。

色はまんま「TRON」な感じだったのですが、設計図と設計資料がまた興味深くて、無機質な「銃」というものが形を変える(トランスフォームする)ことで、罪の意識を感じずに打つことが出来るようになっている、とか書いてあって、本当に近未来の銃はこういう感じなんじゃないかと錯覚しました。

ちなみにコレ。ちょっと欲しいです。

展示会場を見て回るのにはやはり1時間ほどかかりましたが、人が少なくてじっくり見ることができたので良かったです。

最後に戦利品。
原画のクリアファイル、ポストカード、先着順でもらえるカレンダーポスター。



PSYCHO-PASS サイコパス、めっちゃ面白いから観てみて!」という友達のススメがあったにも関わらず、観ないまま原画展に行くという暴挙でしたが、アニメ制作現場に関わりたい方とか、漫画が好きな方とか、小説が好きな方とか、誰にでもお勧めできる、とにかく大満足の展示会なのでした。

おそ松さんカフェ@Fukuoka

ワタクシ、実は おそ松 推しです。

はぁ~?
突然何を言いだすザーンス!

お前、バカなのかヨ~ン!
六つ子の見分けもつかないんダヨ~ン!

そんなお声も十分承知、それに六つ子全員好きだわー。
はい、完全に「おそ松沼」にハマっております。
その中でも特に長男おそ松を推してます。

赤塚不二夫が生んだ六つ子「おそ松くん」。
その「おそ松くん」たちが「おそ松さん(大人)」になって戻ってきたんですね。
で、おそ松さんカフェなるものが福岡でも開催と聞いて馳せ参じました~。
※普通のカフェとはちょっと違うので詳細はコチラで確認を!

いざ入店


まず、最初にお目にかかるのはこの看板。
完全予約&時間制なので余裕かまして
FLYING TIGERで時間を潰してたところ、すごい長い行列が。
待ちきれないその気持ち、分かる…!

並んでいる順にスタッフさんが名前を確認している模様です。
カフェ&グッズメニューを手渡されて
何にしようかな~なんて見ていると

スタッフさん
ラテアートは誰にしますか?

sachigra
ふぁッ?

そうだった、実は予約席にはラテアートがついて
推し松をラテアートにしてくれるっ!
ワタクシ長男おそ松を推しているんですが。

sachigra
トッティで
sachigra
カフェと言えば、末弟トド松だよね!
スタッフさん
メニューは誰にしますか?

sachigra
(そこはもちろん)おそ松で。

同行者は、ラテは「チョロ松」、メニューは「カラ松」を注文。
名前の確認も済み、いざ店内へ!
目の前に広がるおそ松さんワールドにテンションアップ。

カフェ店内

店内はもっとおそ松さんワールドが広がっていて、ますますテンションアップ!
壁いっぱいに六つ子、もちろんイヤミ、トト子ちゃん、ダヨーン、ハタ坊もいるよ!



ちょうど一松、十四松の前でして、とりあえずシェーポーズをキメてみました。
手の向き間違ってるけど。

予約プレゼント

コースターとランチョンマットはランダムでプレゼントされるんですねー。
ここはもちろん、おそ松、おそ松、おそ松兄さぁぁぁん!

コースター ドン!

一松、チョロ松ぅ!w
だけどこの二人も好きー。むしろ一松好きー。

ランチョンマット ドン!

↑このトド松の顔いいよねー。どういう感情!?


アニメの名シーン(迷シーン)の数々。
全部で6種類あるっぽかったです。

ラテアートトド松&チョロ松!!

チョロ松の緑は、メニューで見ると抹茶色だったんだけど
このドギツイ緑何なんですか~笑。
でも…かわいい~♪から許す!

六つ子の顔はセロファンみたいなのになってて浮いてる。
飲むのが難しい上に、周りの粉の色が唇と舌についてゾンビ松みたいになるんで注意です。
※周りの粉は「さくらデンプン」じゃなくて、砂糖に着色してあるっぽい感じでした。甘かったです。

カフェメニュー



おそ松カツ丼カラ松カレー
カラ松カレーは、辛さ3カラまで選べマッスル。

髪の毛部分の黒いのはもなからしいんですけど、クソマズイです。
福神漬けが松の形になってます。

卵の汁でヒタヒタになってる赤いやつは「おそ松」って書いてあるんです。
何松か分かんねーw
カツ自体はサクッとしてて美味しかったです。

sachigra
…(カツ)丼ではないよね コレ

カレーは同行者いわく美味しかったらしいです。
すぐ泣いちゃうカラ松には優しい味のラッシー付きです。

同行者
ラッシーが優しすぎて…
カラ松BOYSになっちまったぜ!

おそ松のコースターですが、なんと!
心優しいお隣の方が交換してくださいましたー。
その方は一松推しだったらしく、一松はその方のもとへお嫁入り~w

六つ子それぞれのメニューがあって、チョロ松のドリアなんかも美味しそうでしたー。
チビ太のおでんスイーツも心惹かれたけど…
とりあえず、お腹空いてたんで。

グッズ

各会場ごとにグッズがありまして
買うもの特にないかなぁって思ってたんです。

sachigra
でもね、奥さん。
実物見たら、欲しくなっちゃった…

ドン!

六つ子カラーの中皿 に 松の色が六つ子カラーの小皿。
下の段に置いてあるのが福岡限定グッズ
トートバッグを買うとスタンプが押せるらしくて、押してる方たくさんいました。

買ったよね、そして早速飾ったよね。

六つ子の紹介はもういいですか?
もう十分?

感想

客層ですが、お洒落な感じの普通のお姉さま方が多かったのが印象的でした。
キャーキャーした感じないです。
ニートな感じも全くないです。
むしろ静か。ここで仕事もできる感じー。

ワタクシ、おそ松さんTシャツおそ松さんトートバッグ
自作の靴を履いて行って、なんだか一人で浮いてしまった上に
シェーまでキメて、ちょい恥ずかしい感じでした。

同行者
おそ松さんカフェだからね。
イヤミ推しじゃないからね。
sachigra
しょぼーん…
sachigra
いやいや!
これシンデレラ城並みのアトラクションやもん!
分かってないねぇ~!!!

おそ松さん
放送開始からわずか5ヶ月で70億円の市場規模ってことで、赤塚先生もニッコリでしょう。
4頭身の六つ子にハマって無事死亡する日が来ようとは…くっ。

アニメは最終回を迎えてしまったんですが
六つ子の勢いは留まるところを知らない…!

柳家喬太郎 独演会 @ イムズホール

2016年3月20日(日)柳家喬太郎 独演会!!
喬太郎師匠の独演会は2度目なんだけど、今回はどんな噺を聞かせてくれるのか~。

さて、本日の演目。

演目
まんじゅうこわい 柳家喬太郎
夫婦餅 一龍齋 貞寿(講談)
愛宕山 柳家喬太郎
梅津忠兵衛(小泉八雲) 柳家喬太郎

まんじゅうこわい

まずは前座の柳家喬太郎(笑)。
わざとらしく前座っぽさを演出しているところが笑える。

仲間の前で 「俺には怖いものは無い」と息巻いていた男が、急に「饅頭が怖い」と言い、周りの者が饅頭の話をすると震え出す。
仲間たちはいたずらをしかける、といった話。

「何買ってきた?」
「通りもん?」
「良いねぇ。和菓子なんだか洋菓子だか分かんねぇ」
「ひよこ?」
「難しいよなぁ…頭から食べるのがいいか、お尻から食べるのがいいか」

寝ている男の枕元に饅頭を置く仲間たち。
起きた男は…さぁどうする!?

寝ていた男
「お、ひよこだ」食べる仕草、頭から…やっぱりお尻から?
「胸から食べよ」パクッ
「あっ。内臓出た!」と顔を背ける(大爆笑)
「通りもんね、うまいこと作ったよねぇコレ」

次は、水饅頭。
半分食べて、中の餡を全部食べたら、ドロドロドロドロォ~!
最後に「今は渋~いお茶が怖い」で終わる。

大爆笑で舞台を下りて、釈台抱えて再登場。
ちゃんと座布団とめくりを返す前座の喬太郎さん。
ここでまた大爆笑。

ご当地菓子に対して誰もが思ってることを盛り込んで、ぶっちゃけソレが言いたくて「まんじゅうこわい」かけたんじゃないの?
誰がやっても面白いけど、喬太郎さんの「まんじゅうこわい」最高(笑)。

夫婦餅(講談)

一龍斎貞寿師匠「やりにくいです。」
でしょうねぇ(笑)
イムズ寄席でも初めての講談。

相撲がお好きらしく、琴奨菊と稀勢の里の話で盛り上がる。
相撲ネタで「夫婦餅」。

力士を贔屓にして仕事を顧みず落ちぶれてしまう幸助。
妻の内助の功と力士の義理人情に救われ名物「夫婦餅」の店を繁盛させ、めでたしめでたし。

講談初めて聞いたんだけど、落語との違いがよく分からない。
講談師は女性も多いのかな~?
でも語り口調も台をトンと叩いたりする仕草も良かった~。

愛宕山

さて、喬太郎師匠の登壇。
マクラは喬太郎師匠節で与論島へ行った話。

20年前から「寄席を全国へ普及させよう!」と地方遠征をやっているらしいのだけど、やっても普及しないこの活動で(笑)与論島へ。
鹿児島空港で3時間待ち。
何にもない空港で、唯一目に留まったのがガチャガチャ。

んで、これが師匠の大好きなウルトラマンだったら良かったのだけど
これしかなかった「妄想おねえさんのお寿司屋さんシリーズ」。

喬太郎師匠は、うにといくらが欲しくて3回トライしたけど全部海苔巻きだったとか(笑)。
赤パンツを履いているのが鉄火巻き。
緑パンツを履いているのがかっぱ巻き。

鮪!
海老!
海苔巻き!
軍艦巻き!

と言いながら、妄想お姉さんのポーズをしてくれる師匠。
ゲットしたお姉さんはストラップになっているので、携帯に付けてたんだけど、電車の中で取りだしたとき、超恥ずかしかったんだって。
このまま創作落語にいってもいいくらいの盛り上がりの中「愛宕山」へ。

喬太郎師匠の一八は、本当に調子のよい奴なんだけど憎めない感じで
小判を拾いに行って帰ってくるところあたり、すごい臨場感だった!
喬太郎師匠も本当に愛宕山を登ってるような雰囲気で息が上がっていたし、こういうとこ本当大好き。

梅津忠兵衛

仲入り後「梅津忠兵衛」は小泉八雲の怪談

豪勇でならした梅津忠兵衛が夜勤をした時の話。
見回りをしてると、若い女が立っていて「この子をしばらく預かっていただけないでしょうか」と話しかけてくる。
忠兵衛は引き受けるが…。

喬太郎師匠テイストの心温まるストーリーになっていて
怪談なんだけどほわっとする感じの話だった。
この話は「柳家喬太郎落語集~アナザーサイドVol.4」に収録されている模様。
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次は9月の独演会
イザ!

春風亭一之輔 独演会 @ イムズホール

2015年12月20日(日)行ってきました、春風亭一之輔 独演会!!
私と同い年の一之輔さん。

2012年になんと21人抜きの大抜擢で真打に昇進したってことで落語会は大騒ぎだ。
それに面白い落語家の上位に必ずランクインしているので超楽しみだった。

さて、本日の演目。

演目
転失気 春風亭きいち
ガマの油 春風亭一之輔
味噌蔵 春風亭一之輔
芝浜 春風亭一之輔

まずは前座「春風亭きいち」さん。
市之助さんは2014年に初めて弟子を取ったそうで、きいちさんは一之輔さんの一番弟子。

かけてくれたのは落語の代表作「転失気(てんしき)」。
体調のすぐれない和尚が診察に訪れた医者から 「転失気はありますか?」 と聞かれ、意味を知らない和尚はその場を繕い、小僧に 「転失気を借りて来い」 と使いに出す、という話。

きいちさん、ちょっと調べたら、以前は俳優をなさっていたそう。
落語家に転職か~、ちょっと勇気あるなぁ。
落ち着いた話し方をする方で、聴いてるほうも落ち着いて聞ける感じ。
きいちさんの小僧は、愛嬌あるけどやっぱりちょっと憎たらしい、遊び心のある小僧でした!

いよいよ一之輔さんの登場!!!
一之輔さんは、一見小難しそうに見えるんだけど、
それってきっと垂れ眉と眉間のシワが影響してそう(笑)
ただそれが、物憂げなムードになっていてなんだか素敵。
まくらも、クールな態度かと思いきや毒舌で人を突き放すようなギャグ満載。
面白い。

ちょうどクリスマス近かったので
自身の子供のころのクリスマス思い出からの毒のあるノリツッコミ!
これまさに男子校ノリ

さて、一之輔さんの演目は「ガマの油」と「味噌蔵」「芝浜」三本立て。

ガマの油

うん。サイコー。
酔っぱらった演技うまいねー(笑)
手が切れて泣く演技うまいねー(笑)
ガマの油塗っても効かない演技うまいねー(笑)

味噌蔵

人間味ある話、うまいなぁ、すごい毒あるし面白い!
こういう話もきっと男子校の部室の中みたいなノリでやってそう。
情景がすごく思い浮かんで大爆笑。

芝浜

この時期に「芝浜」ってちょっと狙った感があるんなぁって思ったんだけど、一之輔さんの「芝浜」は、上の二本と違って、しっとりしなやかに演じられていて魅入ってしまった。
このギャップがいいんだろうな。

さすが、21人抜きの真打
一之輔落語に魅了された一日。

今日、落語の本も出されたそうで。
入門編らしいからこれイイかも!
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柳家小三治 独演会 @ イムズホール

2015年9月3日(木)行ってきました、柳家小三治 独演会!!
小三治師匠の落語、一度は聴いてみたかったんですよねー。
レジェンド、人間国宝!

さて、本日の演目。

演目
元犬 柳家ろべえ
付き馬 柳家小三治
粗忽長屋 柳家小三治

まずは前座で二つ目の「柳家ろべえ」さん。
かけてくれたのは江戸期の古典落語「元犬」。

白犬は生まれ変わったら人間になるなんて言われていた。
そこで、八幡様へ願掛けをした白犬が人間になり、この犬を可愛がっていた上総屋が、変わった人間を捜している隠居の家へ連れて行った先でのてんやわんやの話(笑)

涼しげで端正なルックスなろべえさん。
まくらからガラッと古典の世界へ!
「元犬」は隠居と元犬のテンポ良いやり取りが魅力なんだけど、登場人物(犬)の演じ分けがすごくて、引き込まれた。
ろべえさん、また福岡に来てくれたらいいなぁ。

さて、前座が終わると
大きな拍手に迎えらえていよいよ小三治師匠の登場!!!

小三治師匠独特の語り。
園遊会に行った話なんかで盛り上がる。
「皇后美智子様と会話したんですよ~」とツンデレな感じで話しててちょっとカワイイ。
あのクシャッとした笑顔がたまらない。

さて、小三治師匠の演目は「付き馬」と「粗忽長屋~」古典落語の二本立て。
どちらもとても有名な古典落語なので、あらすじは割愛。
知っている噺でも、話す人が違えば、情景が全然違って面白い。

小三治師匠はまくらから噺に入るのがいきなりで「おぉ…っ」ってなるんだけど、
小三治師匠はまくらに定評があるというか「ま・く・ら」という本まで出しているので、まくら楽しみに寄席に来る人も多いかもしれない。
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ちなみに続編も。
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また機会があれば行きたいな、
レジェンド、人間国宝、小三治師匠!