「Gallery」カテゴリーアーカイブ

瑞氣集門

課 題  「瑞氣集門」
読み方  「瑞氣集門(ずいきしゅうもん)」
意 味   「めでたいことが起る兆しの氣が、すでにあなたの玄関先に集まっている」
「めでたい氣が、その人の家に集まってくる」

今年もみんなに良いことが起こりますように!

華發鳥啼千里心

課 題 「華發鳥啼千里心」
読み方 「華發き鳥啼く千里の心。(はなひらき、とりなくせんりのこころ)」
意 味 「花は咲き、鳥は鳴いて、至るところで春を楽しむことができる。」
出 典 「呉嗣左(ごしさ)」

暖かい陽の光、春を告げる鳥の鳴き声、桜。
今年の春は、東日本から先に春が訪れてほしい。
九州は最後でいい。

でも、一足先に福岡に春が来た。
満開の梅の時期は過ぎ、今は3分咲きの桜が空を彩っている。
元気をくれる春。

瑞煙呈福壽

課 題「瑞煙呈福壽」
意 味「めでたい祥煙が、幸福と長寿を呈示している」

小さな幸せを積み重ねて、人生はより豊かになっていく。
いつも笑顔でいられますように。

2011年書き初め

課 題 「門外数峯雪炉前一硯水」
読み方 「もんがいすうほうのゆき、ろぜんいっけんのこおり。( 門外数峯の雪、炉前一硯の水。)」
意 味 「門のすぐそこにはいくつかの峰の雪景色が見え、炉のそばとはいえ、さすがに寒き頃になれば硯の水も凍っている。」

2011年、はじまりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

南国九州とはいえ、福岡は日本海側。
雪もちらつくお正月となり、水柱(つらら)も出来ていました。

外を見ると、油山の峰に雪景色。
硯の水は凍りはしないけど、冷たかった。
そんなお正月でした。

今年一年、良い一年でありますように。

————————————-
古梅園の枯墨で書いた書き初め。
墨汁と違って、スーッと書けて、なおかつ、カスレも綺麗。
書は深い。

古梅園の枯墨

妹から「古梅園」の墨をもらいました。

夏目漱石が「墨の香や 奈良の都の 古梅園」と詠んだほど、文人や書家に愛された「古梅園」。
400年以上もの歴史があり、現在も宮内庁御用達の奈良墨を作り続ける世界のトップブランドだそうです。

「いつか古梅園の墨で作品を書きたい!」と思う書家も数多いと聞く・・・
5つ星や3つ星などランクもあるそうです。

私がもらった墨。
1981年度製で、ほどよく枯れて、鳳凰の絵付けもとても綺麗。
摺ってみると、香りも抜群に良い!墨汁とは全く違います。

「奈良墨」は奈良の名産品。
日本の9割の墨は奈良で作られているそうです。

墨といえば、古梅園 というくらいの墨の名店で買ってきてくれた墨を、
書き初め作品で使ってみようと思っています。

十指有長短

課 題「十指有長短」
読み方「じゅっし ちょうたん あり」
意 味「十本の指にも長短があって、それぞれの個性や役割がみな違う。」

一指では出来ないことも、全部の指を使えば、色んな事が出来る。
太い指、短い指、細い指、長い指。
十指それぞれが、個性と役割があって、支えあっているんですね。

人間も社会も同じ。

白雲無盡時

課 題「白雲無盡時」
読み方「白雲盡くる時無し(はくうん つくる ときなし)」
意 味「白い雲は尽きることなく湧き続ける」

9月というのに、まだまだ暑いです。
暑さ、寒さも彼岸まで。

夏の青空に浮かぶ白い雲は、どこまでも続いています。

温故知新

課 題「温故知新」
読み方「故きを温ねて新しきを知る。」
意 味「何事にも過去をたどり、それを十分消化して、
それから未来に対する新しい思考・方法を見つけるべきだ。」

「子曰く、故きを温ねて新しきを知る、以て師と爲るべし。」
有名な孔子の論語の一節です。

何事も過去(歴史)から学んで、新しいことに活かしていきたいものです。

七夕作品 顔真卿の争座位稿

課 題「貴者為卑所凌。尊者為賊所逼。一至於此。」
読み方「貴者 卑の凌ぐ所と為り、尊者 為の逼る所と為りて、一に此に至る。」
意 味「貴者が卑者に凌がれ、尊者が悪者に圧迫されて、これほどまでになっているのです。」

争座位稿とは、顔真卿が郭公にあてた抗議文の草稿だ。
拓本は、文字が小さかったり大きかったり、行間が詰まったり開いたりで、もっと面白い。

最初の墨の付け方次第で、かすれを出したり、ちょっとだけ墨を入れたり。
争座位稿の力強い臨書を書くには、まだまだ精進しないと!