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柳家喬太郎 独演会 @ イムズホール

2016年3月20日(日)柳家喬太郎 独演会!!
喬太郎師匠の独演会は2度目なんだけど、今回はどんな噺を聞かせてくれるのか~。

さて、本日の演目。

演目
まんじゅうこわい 柳家喬太郎
夫婦餅 一龍齋 貞寿(講談)
愛宕山 柳家喬太郎
梅津忠兵衛(小泉八雲) 柳家喬太郎

まんじゅうこわい

まずは前座の柳家喬太郎(笑)。
わざとらしく前座っぽさを演出しているところが笑える。

仲間の前で 「俺には怖いものは無い」と息巻いていた男が、急に「饅頭が怖い」と言い、周りの者が饅頭の話をすると震え出す。
仲間たちはいたずらをしかける、といった話。

「何買ってきた?」
「通りもん?」
「良いねぇ。和菓子なんだか洋菓子だか分かんねぇ」
「ひよこ?」
「難しいよなぁ…頭から食べるのがいいか、お尻から食べるのがいいか」

寝ている男の枕元に饅頭を置く仲間たち。
起きた男は…さぁどうする!?

寝ていた男
「お、ひよこだ」食べる仕草、頭から…やっぱりお尻から?
「胸から食べよ」パクッ
「あっ。内臓出た!」と顔を背ける(大爆笑)
「通りもんね、うまいこと作ったよねぇコレ」

次は、水饅頭。
半分食べて、中の餡を全部食べたら、ドロドロドロドロォ~!
最後に「今は渋~いお茶が怖い」で終わる。

大爆笑で舞台を下りて、釈台抱えて再登場。
ちゃんと座布団とめくりを返す前座の喬太郎さん。
ここでまた大爆笑。

ご当地菓子に対して誰もが思ってることを盛り込んで、ぶっちゃけソレが言いたくて「まんじゅうこわい」かけたんじゃないの?
誰がやっても面白いけど、喬太郎さんの「まんじゅうこわい」最高(笑)。

夫婦餅(講談)

一龍斎貞寿師匠「やりにくいです。」
でしょうねぇ(笑)
イムズ寄席でも初めての講談。

相撲がお好きらしく、琴奨菊と稀勢の里の話で盛り上がる。
相撲ネタで「夫婦餅」。

力士を贔屓にして仕事を顧みず落ちぶれてしまう幸助。
妻の内助の功と力士の義理人情に救われ名物「夫婦餅」の店を繁盛させ、めでたしめでたし。

講談初めて聞いたんだけど、落語との違いがよく分からない。
講談師は女性も多いのかな~?
でも語り口調も台をトンと叩いたりする仕草も良かった~。

愛宕山

さて、喬太郎師匠の登壇。
マクラは喬太郎師匠節で与論島へ行った話。

20年前から「寄席を全国へ普及させよう!」と地方遠征をやっているらしいのだけど、やっても普及しないこの活動で(笑)与論島へ。
鹿児島空港で3時間待ち。
何にもない空港で、唯一目に留まったのがガチャガチャ。

んで、これが師匠の大好きなウルトラマンだったら良かったのだけど
これしかなかった「妄想おねえさんのお寿司屋さんシリーズ」。

喬太郎師匠は、うにといくらが欲しくて3回トライしたけど全部海苔巻きだったとか(笑)。
赤パンツを履いているのが鉄火巻き。
緑パンツを履いているのがかっぱ巻き。

鮪!
海老!
海苔巻き!
軍艦巻き!

と言いながら、妄想お姉さんのポーズをしてくれる師匠。
ゲットしたお姉さんはストラップになっているので、携帯に付けてたんだけど、電車の中で取りだしたとき、超恥ずかしかったんだって。
このまま創作落語にいってもいいくらいの盛り上がりの中「愛宕山」へ。

喬太郎師匠の一八は、本当に調子のよい奴なんだけど憎めない感じで
小判を拾いに行って帰ってくるところあたり、すごい臨場感だった!
喬太郎師匠も本当に愛宕山を登ってるような雰囲気で息が上がっていたし、こういうとこ本当大好き。

梅津忠兵衛

仲入り後「梅津忠兵衛」は小泉八雲の怪談

豪勇でならした梅津忠兵衛が夜勤をした時の話。
見回りをしてると、若い女が立っていて「この子をしばらく預かっていただけないでしょうか」と話しかけてくる。
忠兵衛は引き受けるが…。

喬太郎師匠テイストの心温まるストーリーになっていて
怪談なんだけどほわっとする感じの話だった。
この話は「柳家喬太郎落語集~アナザーサイドVol.4」に収録されている模様。
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次は9月の独演会
イザ!

春風亭一之輔 独演会 @ イムズホール

2015年12月20日(日)行ってきました、春風亭一之輔 独演会!!
私と同い年の一之輔さん。

2012年になんと21人抜きの大抜擢で真打に昇進したってことで落語会は大騒ぎだ。
それに面白い落語家の上位に必ずランクインしているので超楽しみだった。

さて、本日の演目。

演目
転失気 春風亭きいち
ガマの油 春風亭一之輔
味噌蔵 春風亭一之輔
芝浜 春風亭一之輔

まずは前座「春風亭きいち」さん。
市之助さんは2014年に初めて弟子を取ったそうで、きいちさんは一之輔さんの一番弟子。

かけてくれたのは落語の代表作「転失気(てんしき)」。
体調のすぐれない和尚が診察に訪れた医者から 「転失気はありますか?」 と聞かれ、意味を知らない和尚はその場を繕い、小僧に 「転失気を借りて来い」 と使いに出す、という話。

きいちさん、ちょっと調べたら、以前は俳優をなさっていたそう。
落語家に転職か~、ちょっと勇気あるなぁ。
落ち着いた話し方をする方で、聴いてるほうも落ち着いて聞ける感じ。
きいちさんの小僧は、愛嬌あるけどやっぱりちょっと憎たらしい、遊び心のある小僧でした!

いよいよ一之輔さんの登場!!!
一之輔さんは、一見小難しそうに見えるんだけど、
それってきっと垂れ眉と眉間のシワが影響してそう(笑)
ただそれが、物憂げなムードになっていてなんだか素敵。
まくらも、クールな態度かと思いきや毒舌で人を突き放すようなギャグ満載。
面白い。

ちょうどクリスマス近かったので
自身の子供のころのクリスマス思い出からの毒のあるノリツッコミ!
これまさに男子校ノリ

さて、一之輔さんの演目は「ガマの油」と「味噌蔵」「芝浜」三本立て。

ガマの油

うん。サイコー。
酔っぱらった演技うまいねー(笑)
手が切れて泣く演技うまいねー(笑)
ガマの油塗っても効かない演技うまいねー(笑)

味噌蔵

人間味ある話、うまいなぁ、すごい毒あるし面白い!
こういう話もきっと男子校の部室の中みたいなノリでやってそう。
情景がすごく思い浮かんで大爆笑。

芝浜

この時期に「芝浜」ってちょっと狙った感があるんなぁって思ったんだけど、一之輔さんの「芝浜」は、上の二本と違って、しっとりしなやかに演じられていて魅入ってしまった。
このギャップがいいんだろうな。

さすが、21人抜きの真打
一之輔落語に魅了された一日。

今日、落語の本も出されたそうで。
入門編らしいからこれイイかも!
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柳家小三治 独演会 @ イムズホール

2015年9月3日(木)行ってきました、柳家小三治 独演会!!
小三治師匠の落語、一度は聴いてみたかったんですよねー。
レジェンド、人間国宝!

さて、本日の演目。

演目
元犬 柳家ろべえ
付き馬 柳家小三治
粗忽長屋 柳家小三治

まずは前座で二つ目の「柳家ろべえ」さん。
かけてくれたのは江戸期の古典落語「元犬」。

白犬は生まれ変わったら人間になるなんて言われていた。
そこで、八幡様へ願掛けをした白犬が人間になり、この犬を可愛がっていた上総屋が、変わった人間を捜している隠居の家へ連れて行った先でのてんやわんやの話(笑)

涼しげで端正なルックスなろべえさん。
まくらからガラッと古典の世界へ!
「元犬」は隠居と元犬のテンポ良いやり取りが魅力なんだけど、登場人物(犬)の演じ分けがすごくて、引き込まれた。
ろべえさん、また福岡に来てくれたらいいなぁ。

さて、前座が終わると
大きな拍手に迎えらえていよいよ小三治師匠の登場!!!

小三治師匠独特の語り。
園遊会に行った話なんかで盛り上がる。
「皇后美智子様と会話したんですよ~」とツンデレな感じで話しててちょっとカワイイ。
あのクシャッとした笑顔がたまらない。

さて、小三治師匠の演目は「付き馬」と「粗忽長屋~」古典落語の二本立て。
どちらもとても有名な古典落語なので、あらすじは割愛。
知っている噺でも、話す人が違えば、情景が全然違って面白い。

小三治師匠はまくらから噺に入るのがいきなりで「おぉ…っ」ってなるんだけど、
小三治師匠はまくらに定評があるというか「ま・く・ら」という本まで出しているので、まくら楽しみに寄席に来る人も多いかもしれない。
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ちなみに続編も。
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また機会があれば行きたいな、
レジェンド、人間国宝、小三治師匠!

柳家喬太郎 独演会 @ イムズホール

2015年8月21日(金)行ってきました、柳家喬太郎 独演会!!
さすが、喬太郎師匠、人気者。
完売御礼、イムズホールは満席。

さて、本日の演目。

演目
浮世床 柳家小んぶ
稲葉さんの大冒険 柳家喬太郎
牡丹灯篭 ~お札はがし~ 柳家喬太郎

まずは前座の「柳家小んぶ」さん。
喬太郎さんのおとうと弟子で、二つ目だそう。

かけてくれたのは「浮世床」。
文字をようやく読めるようになった「げんちゃん」が
偉そうにしながら「太閤記」の姉川の合戦のくだりを読んで聴かせるお話。
手こずりながら読むげんちゃん、つっかえまくって一向に話が分からない。

一文字一文字手こずりながら読む場面が見せ場で、
これでもか!というくらい、あの手この手でつっかえてくれる小んぶさん(笑)。
滑舌も良く、歯切れも良く、大柄なのもあって堂々とした風格~!
今後が楽しみな落語家さんだ。

さて、前座が終わると
大きな拍手に迎えらえていよいよ喬太郎師匠の登場!!!

マクラからもう大爆笑喬太郎師匠大暴走(笑)
笑いすぎて頬の筋肉がひきつる~。

さて、喬太郎師匠の演目は「稲葉さんの大冒険」と「牡丹灯籠~お札はがし~」、創作落語と古典落語の二本立て。
内容は書きませんが、とにかく喬太郎師匠の表現力ハンパない
創作落語と古典落語のメリハリもすごい

「稲葉さんの大冒険」の ”ずるっ…ずるっ…” から
「牡丹灯籠~お札はがし~」怪談と続けるところもニクイ

スタッフの方に、ファンレター(?)と筑紫もちを渡してもらった。
ちゃんと届いてるかは分からないけど、喬太郎師匠のイラスト投下。

似てなくて…申し訳ございませぇぇぇん!!!

そういえば、いつものロマンスグレーの髪の毛が、ダルメシアンになっていた。
まさかのダルメシアンw
名前はポチ???いやベス? 最後はネコ??笑

この髪の色は映画出演で役作りとのこと。
いつ公開されるか分からないとのことだけど、きっと演技もお手の物でしょう。

9月6日に落語協会主催のファン感謝デー「謝楽祭」が
湯島天神であるそうで、やけに宣伝していた(笑)

それもそのはず、喬太郎さんが実行責任者だそうで、
落語家さんが出揃って屋台をやったりするんだって!
東京日帰り、行けないことはないかも!?

最後に、大好きな喬太郎師匠の「時そば」じゃなくて「コロッケそば」。
「嘘ぉ~!そばぁ~???」www

<a href=”http://www.nicovideo.jp/watch/sm6899470″>【ニコニコ動画】落語 「時そば」 柳家喬太郎 ☆ 副題「コロッケそば」</a>

とにかく、キョンキョンのライブ(独演会)のチケット取れて良かった
あなたに会えて良かったね きっと 私。